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中村獅童さん

東スポからの抜粋です

http://www.tokyo-sports.co.jp/entame/entertainment/687126/

歌舞伎役者の中村獅童さんが早期の肺腺癌と診断されたというニュース。

これには世間は大変驚かされたところだろうと思います。

 

東スポのニュースの中でお医者さんが触れていますが、肺癌には

タイプがいくつかあります。

今回の中村獅童さんはどんどん増加傾向にある肺腺癌でした。

 

通常、肺腺癌は喫煙との関連はないだろうと考えられています。

しかし、肺扁平上皮癌や小細胞肺癌といった種類の肺癌は

喫煙により発症リスクが高まるとされており、さらには

これらの癌は肺腺癌よりも治療の選択肢が少ないため

やはり喫煙の危険性は高いと考えてよいと思います。

 

今回、獅童さんが非常に幸いだったのは早期の発見であった事です。

肺腺癌は肺の端っこの方にできやすく、早期では症状が出にくいとされており

人間ドッグを受けておられたことが幸いしています。

今のところ、肺癌を最も早期に見つけられるのはCT検査とされています。

(癌の検査に用いられるPET検査のみでは早期の物は発見しにくいです)。

特に、最新の高性能のCTである必要があり(高分解能CTという画質の良い

画像でないと見つけにくいです)、さらには早期の肺癌はサイズも小さく

見た目の判断が難しいので呼吸器専門医の診断が必要と考えられます

(サイズが小さなものでも、いかにも肺癌らしい所見というのがあります

が見慣れている医師でないと判断が難しいと思われます)。

 

当院は最新のCT検査を当日に施行でき、さらに当日に結果を説明させて

頂いております。

COPDなど、喫煙に関連して発症するご病気をお持ちの方は、肺癌発症

リスクが高いとされており、特に早い段階で一度CT検査することが

勧められます。

 

ご心配の方は一度、ご相談下さい。

山口大学医学部地域学生実習

4月24日~28日に山口大学医学部6年生の地域学生実習を

当院で行いました。

6年生2名、

呼吸器内科志望の真面目な大田くん、

心臓血管外科志望で育児をしながら勉強する山下くん

が来てくれました。

学生実習での指導はこれまでに大学病院を初め、数々の施設で

恒常的にやってきましたが、自分のクリニックでは初でした。

若い先生や学生さんと話すことでこちらが勉強になることが

たくさんあります。

 

指導としては呼吸器内科の視点からどのように診療をしているか

その一端を見て頂きました。

まあ、自分の経験から言うと学生時代に先生から受けた指導で教科書的な

事は全く記憶にないため、裏ワザ的な要素や教科書から学ぶことが

出来ない現場に則した内容をチョロチョロお話したつもりです。

でも、その意味が分かるのは実際に患者さんの診療を始めて

壁にぶつかった時。。

これまで携わった数々の対応が困難な患者さん方の顔が浮かんできました。

 

呼吸器内科という性質上、風邪ひきさんから息苦しくて命が危うい人など

幅広く経験する事が出来ます。

呼吸器内科に興味がある学生さん、研修医の先生はいつでも連絡下さい!

色々お話できると思います!

facebookページもあるのでメッセージでも下さい!

https://www.facebook.com/itoclinic.jp/

 

第57回 日本呼吸器学会学術講演会

タイトル通り、去る4月23日、東京国際フォーラムで開催された

第57回日本呼吸器学会学術講演会に参加してきました。

仕事の都合上、日曜日の日帰りで。。

内科学会と2週連続で同じ会場だったのがやや残念。。

5年ぶりに私を呼吸器内科の道に誘ってくれた指導医と

再会して男2人で女子会なみに何時間も話したのが

楽しかったです。

「先生も立派になりましたね~」と言って頂いて感無量。。。

 

個人的に今回の学会の目玉は久しぶりに改訂された

成人肺炎診療ガイドラインです。

これまで3つに分けられていた肺炎のガイドラインを

一つに統合して作成されています。

 

この中で大事な事が追加されたな、と思ったのが、

抗菌薬を使用しても改善の見込みがない患者さんには

緩和治療を行うという選択肢が加わった事です。

今までのものはどうやって患者さんの救命率を上げるかに

焦点が絞られていた気がしますが、

健康寿命が叫ばれる昨今、ただ命を救ってもその後の

残された人生が良いものでなければ意味がないかも?

というところに踏み込んでいると思います。

 

これは、今まで多くの肺炎の患者さんの治療をしてきた

我々呼吸器内科医の感覚が反映されたものと思っています。

治療をしても命が救えない方、救命できてもその後の状態が

あまりにひどくて、果たしてここまでして治療すべきだったのか

と思う事も少なくはありませんでした。

 

ただ、もちろん抗菌薬を使った治療をするのか、しないのか。

その選択は十分な検討を行った上での判断が必要です。

これまでもそうですが、これからも一層患者さんとそのご家族

との信頼関係を重視していきたいと思います。

 

酸素の吸い過ぎで肺炎!?

今朝のYahoo!ニュースで気になる記事を見つけました。

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170508-00000076-spnannex-ent

 

落語家の桂歌丸師匠が“酸素の吸い過ぎ”で肺炎になったというのです。

「通常では、そんな事は考えられない」と呼吸器内科医なら誰しも

怪しい記事だと思ったはずです。

 

よく読むと、歌丸師匠が主治医の指示よりも酸素の流量を増やしていたため

「CO2ナルコーシス」という状態になって、意識がもうろうとなって

唾液などを誤嚥した事による肺炎であろうとの内容でした。

 

それであれば納得できる話ではありました。

しかし、そのような患者さんは一部に限られますし、

タイトルと記事の前半から受ける印象は

「酸素を吸うと肺炎になりやすくなる」というものであり、

酸素療法を必要とする患者さんを診療させて頂いている身としては

憤りを感じました。

明らかに日常から酸素を吸っていた方が体にとっては良いと思われる方が

見た目の問題などから吸いたくないと言われる事も多いです。

そのような患者さんが記事を読まれたら余計に酸素への不信感を招きます。

 

酸素は適切に使用すれば、患者さんに大きな恩恵をもたらします。

ただ、「適切に」というのが大事ですので、

どのように使用するのが適切なのか、

肺の病気の方は呼吸器専門医にご相談ください。

YEG

5月になりました。

「五月病」などと言いますが、みなさん体調はいかがでしょうか。

五月病も、当院を受診すれば治るかもしれませんので

調子が悪い方はご相談ください。

 

今年度から、山陽商工会議所青年部(商工会議所青年部は略してYEGというらしい)

に入会させて頂きました。

「商工会議所?なんじゃそりゃ。」と思われた方。

私もよく知りません (笑)

調べてみたところ、明治11年からの歴史がある組織であり

昭和29年には商工会議所法という法律で定められた特別認可法人だそうです。

 

それでも何やらよく分かりませんが、つまりは地方の経営者たちが集まって

地方を盛り上げようという事らしく、何回もお誘いを頂いたので入会させて

頂きました。

どうも、山陽商工会議所の歴史上、医師免許を持った者が入るのは初だとか。

何ができるか分かりませんが、内科の医師として、呼吸器専門医として

医学の勉強ばかりしていても人間的な成長は頭打ちだと感じ、

勉強も兼ねて入会致しました。

写真は4月18日に開催された毎年年度初めに行われる

山陽商工会議所青年部総会の様子です。

会の始まりに校歌?のようなものを歌ったり

校訓?のようなものを読み上げたり、

久々に学校に行ったような気分でした。

その後の宴会は大学時代の部活を思い出す盛り上がりでした。

老若男女が入り乱れてお酒と名刺をひたすら交換であります。

退任される前山陽小野田市長白井博文様の挨拶はちょっと

おセンチで胸が熱くなりました。。

 

そして早速、4月29日にJR厚狭駅前で催された「寝たろう祭り」で

焼き鳥をひたすら焼いてみました。

買って頂いた方々、ありがとうございました。

 

しかし、そんな事をしつつも、本業も手は抜きません。

今月も四国で学会。宇部などでの研究会にもしっかり参加します。

今回改定された肺炎診療のガイドライン、

今年の秋、来年と次々に新しくなると予想されるCOPD、喘息のガイドラインも

常にupdateして参ります!