第57回 日本呼吸器学会学術講演会

タイトル通り、去る4月23日、東京国際フォーラムで開催された

第57回日本呼吸器学会学術講演会に参加してきました。

仕事の都合上、日曜日の日帰りで。。

内科学会と2週連続で同じ会場だったのがやや残念。。

5年ぶりに私を呼吸器内科の道に誘ってくれた指導医と

再会して男2人で女子会なみに何時間も話したのが

楽しかったです。

「先生も立派になりましたね~」と言って頂いて感無量。。。

 

個人的に今回の学会の目玉は久しぶりに改訂された

成人肺炎診療ガイドラインです。

これまで3つに分けられていた肺炎のガイドラインを

一つに統合して作成されています。

 

この中で大事な事が追加されたな、と思ったのが、

抗菌薬を使用しても改善の見込みがない患者さんには

緩和治療を行うという選択肢が加わった事です。

今までのものはどうやって患者さんの救命率を上げるかに

焦点が絞られていた気がしますが、

健康寿命が叫ばれる昨今、ただ命を救ってもその後の

残された人生が良いものでなければ意味がないかも?

というところに踏み込んでいると思います。

 

これは、今まで多くの肺炎の患者さんの治療をしてきた

我々呼吸器内科医の感覚が反映されたものと思っています。

治療をしても命が救えない方、救命できてもその後の状態が

あまりにひどくて、果たしてここまでして治療すべきだったのか

と思う事も少なくはありませんでした。

 

ただ、もちろん抗菌薬を使った治療をするのか、しないのか。

その選択は十分な検討を行った上での判断が必要です。

これまでもそうですが、これからも一層患者さんとそのご家族

との信頼関係を重視していきたいと思います。