酸素の吸い過ぎで肺炎!?

今朝のYahoo!ニュースで気になる記事を見つけました。

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170508-00000076-spnannex-ent

 

落語家の桂歌丸師匠が“酸素の吸い過ぎ”で肺炎になったというのです。

「通常では、そんな事は考えられない」と呼吸器内科医なら誰しも

怪しい記事だと思ったはずです。

 

よく読むと、歌丸師匠が主治医の指示よりも酸素の流量を増やしていたため

「CO2ナルコーシス」という状態になって、意識がもうろうとなって

唾液などを誤嚥した事による肺炎であろうとの内容でした。

 

それであれば納得できる話ではありました。

しかし、そのような患者さんは一部に限られますし、

タイトルと記事の前半から受ける印象は

「酸素を吸うと肺炎になりやすくなる」というものであり、

酸素療法を必要とする患者さんを診療させて頂いている身としては

憤りを感じました。

明らかに日常から酸素を吸っていた方が体にとっては良いと思われる方が

見た目の問題などから吸いたくないと言われる事も多いです。

そのような患者さんが記事を読まれたら余計に酸素への不信感を招きます。

 

酸素は適切に使用すれば、患者さんに大きな恩恵をもたらします。

ただ、「適切に」というのが大事ですので、

どのように使用するのが適切なのか、

肺の病気の方は呼吸器専門医にご相談ください。